Monday, May 01, 2006

Carpe diem

ちょっとした会社をやっているのですが、会社の宣伝用のサイトの下書きを書いているうちに仕事とは全く関係のない事で書きたい事柄がどんどん出てきてしまって、発作的にこのブログを立ち上げてしまいました。

あまりに発作的だったので、ハンドルネームとブログの題名には困っちゃいました。で、(でっ、て何が「で」なんだか分かりませんが)ブログの題名の「Carpe Diem」の説明をチラッとします。私の携帯電話のオープニングメッセージにしている詩句です。このブログにどうやって辿りついて頂いたかは、分かりませんが、若しCarpe diemと言う詩句を検索して辿りついて下さった方は当然ご存知ですね。唯、私の個人的な友人諸兄で無理矢理読まされている(そこのあなた、あなたですよ、昨日一緒に飲んだよね、ひひひ)の中でご存知ない方もいらっしゃるかも知れませんので、老婆心ながらご解説。

Carpe diemは「今日をつかめ(なぜなら明日は存在しないかもしれないから)」みたいな意味のラテン語です。http://www.kitashirakawa.jp/~taro/lit2.htmlに詳しい説明と全訳がありますので、ご興味がある方は是非ご覧下さい。なぜここに転載しないかと言うとあえてしません。詩人のホラーティウスと言う人の詩の中の言葉で、この詩人の著作権はとっくに切れているのですが、上記サイトの翻訳はかなりこなれていまして、翻訳者のご苦労もありますし、実際サイトを訪ねて頂ければちょっとした学をつんで頂ける一助にもなろうかと思っています。

この詩が書かれた頃は、科学も発達してないわけですから、明日本当に世界が終わるとか信じていたのでしょうね。医学も進歩してないし、今なら軽い怪我や病気でもすぐ死んじゃう時代です。経済も発達してないし、何か必要なものがあると戦争して奪いとってこなきゃいけないから、いつ兵隊にとられて死ぬか分からない時代です。将来の事を心配して鬱々、汲々としていて楽しまない友人にいや人類に捧げられた詩だと解釈しています。間違っていたらご指摘下さい。

ラテン語つながりでふっと、ある修道士の話を思い出しました。何かの本に書いてあったのですが、塩野七生先生だったような、そうじゃないような。その辺は家捜しし、載ってそうな本をななめ読みして、この話が出てきたら出典を書きますので、しばしお待ちを。どんな話かというと、修道院で後に非常に有名になる修道士が草抜きをしていたのです。他の修道士がからかい半分で、一時間後世界が終わるとしたら何をするのさって質問したのですね。草抜きしていた修道士答えて曰く「草を抜いているさ」。

周りから見てつまらない事だったのにその修道士は大変満足し、幸福な気持ちで草抜きをやっていたんです。

明日世界がなくなるとしたら、今何をしていたいですか?それを今やっていますか?今やれていないとすれば妨げている理由は何ですか?妨げている理由を解決する為に何か始めましたか?私の敬愛する友人諸兄よ、4つの質問をしましたが、どこで答えが出なくなっちゃいましたか?

私自身も答えを模索中です。少なくともCarpe diem。今日一日の花を摘みとろうともがいています。

1 comment:

Anonymous said...

楽しみにしています。